「幼稚園の年少の娘がいます。いまだに上手に鼻がかめません。クラスでうちの子だけだと思います。ちょっと鼻水が出ると、ちょこちょことティッシュで拭いて、また出ると拭くことの繰り返しで、すぐに一箱使い切ってしまいます。鼻のかみ方を教えるのによい方法はありませんか?」と、ご相談いただきました。
ひとりで鼻を上手にかむのは、早い子で2歳くらいから、多くは3歳を過ぎてからできるようになるようです。ただ小学生や大人になっても、片鼻ずつ上手にかめないというお話を聞くことがありますので、個人差が大きいのかもしれません。
正しい鼻のかみ方は、片方の鼻の穴を指で押さえて、大きく口から息を吸ってもう片方の鼻の穴から少しずつ息を出すようにして鼻水を出します。力任せにかむと、鼻血が出たり耳が痛くなったりすることがあります。また両方の鼻を一度にかむと、細菌やウイルスが鼻の奥に追い込まれて副鼻腔炎につながることがあるので、注意が必要です。まずは、元気なときに親子で遊びながら練習をしていきましょう。
①まずはお口で
ティッシュを顔の前に広げて、お口で「ふうー」と吹いてみる。
*保護者がお手本を見せるのを忘れずに。ケーキのろうそくを吹き消すイメージで。
②鼻で吹いてみる
①と同じように顔の前にティッシュを広げて、両方の鼻の穴から「ふうー」と吹いてみる。上手にできたら、片方の鼻の穴を押さえて反対側の鼻の穴から吹いてみる。
③ティッシュ飛ばし競争
テーブルの上に小さくちぎったティッシュを数個置く。まずは口で吹き飛ばす。次に片方の鼻の穴を指でふさいで、鼻息だけでティッシュを飛ばしてみる。親子で競争をして、上手に飛ばせたら、ほめてあげましょう。
*口から息を吸い込み、口と片方の鼻の穴をしっかり閉じるのがポイント。
参考HP:
・医療法人社団杉本クリニック「幼児・鼻のかみ方遊びを交えて」
・よつばほいくえんコラム(医療法人廣仁会 じきはらこどもクリニック)https://www.jikihara-child-clinic.net/asset/10.pdf