エンゼル110番には、ミルクの調乳方法から母乳のトラブル、離乳食や幼児食などさまざまな食生活に関する相談が寄せられます。「飲むこと」「食べること」は赤ちゃんが生まれてからずっと、日々休むことなく続いていく大切なことです。「食」を通してお子さまを育てることを実感していくママやパパも多いと思います。

「もっと食べさせる方法はないか?」「どうしたら他の子のようにちゃんと食べるようになるの?」とママやパパの声は切実です。「もう3食作るのが苦痛で仕方ありません」など、食事時間が親御さんにとってつらい時間になってしまっている様子もうかがえます。

そのような場合でも、3日や1週間のスパンで考えるとそれなりに栄養バランスが取れていたり、保育園ではしっかり食べていたりと心配のないことがほとんどです。

食事は栄養を摂るだけが目的ではなく、親子のコミュニケーションの時間でもあります。「おいしいね」「おなかいっぱい?」「たくさん食べられたね」などと食事を楽しむ、家族でのやりとりを楽しむ。お子さまが成長していけば「今日、保育園でね」「お友だちの○○ちゃんがね」と会話を楽しむこともできるでしょう。親がどんなに頑張って食べさせようとしても、子ども自身がなかなか食べようとしない時期はあるものです。やり方がよくないから、料理が下手だからとご自身を責めることはありません。成長とともに子どもは変わっていきます。

お子さまに食べさせることでご自身の気持ちがいっぱいいっぱいになっていたり、献立がお子さまのためだけになっていたら、一休みして大人の食生活を振り返ってみましょう。そして、自分たちの食べたいものを食卓に並べてみてはいかがですか。肩の力を抜いて、ママやパパ自身が食べる楽しみを感じていきましょうね。