寝ないで泣いてばかりの子 (1ヵ月)
授乳のタイミングが難しいくらい寝てばかりの子 (20日)
昼夜逆転で、日中はよく寝るのに夜起きている子(1ヵ月)
夜中何回も起きてしまう子(10ヵ月)
昼寝しない子(11ヵ月)
寝かしつけが大変な子・・・等々
いろいろな「睡眠」の子どもがいて、エンゼル110番にも様々な相談が入ります。
「睡眠」は 疲れた脳を休ませ、脳内を整理して新しい回路を作ってくれています。子どもの場合はからだの成長や脳の発育にも大切な役目を果たしています。
このように大切な「睡眠」ですが、子どもの「睡眠」はまだ未熟です。大人のように夜寝て朝起きるというリズムや、いわゆるレム睡眠ノンレム睡眠というリズムもまだありません。特に新生児期は浅い「睡眠」を長時間取っていて、眠りが浅いのですぐに起きてしまうし、泣きながらも半分寝ているということもあります。昼夜もまだわからないので、日中起きている時間が長い子もいれば逆に夜間起きている時間が長い子もいるわけです。
生後7週頃になると1日単位のリズムを作り出す「体内時計」ができてきます。でもこの時計は25時間周期といわれているので、一般的な昼夜とはずれがあり、周りと合わせられるようになるのは生後4ヵ月くらいです。
これらのリズムが作られる時期に、周りの環境が適切であることが子どもの発達にとても大切です。昼は明るく周囲の人から相手をされ、夜は暗く周りは静かに寝ていると、日中の睡眠時間はだんだん減ってきて昼夜のリズムが整ってきます。
幼児期に入ると、”ノンレム睡眠の後にレム睡眠が続く”という睡眠単位ができてきます。深いノンレム睡眠の割合が多いのが幼児期の特徴です。大脳が発達して精神活動が豊かになることや、日中の運動量が増えるためといわれています。この深い「睡眠」のときに成長ホルモンが大量に分泌され、からだを成長させます。成長期の子どもは骨を伸ばし筋肉を作る作用もあり、文字通り「寝る子は育つ」のです。
仕事で早く帰れないパパは、夜に子どもと遊びたいかもしれませんが、「寝かしつけ」のエキスパートを目指しましょう。
「睡眠」のあり方はかなり個人差があり、生理的なことだけでなく心理的なことにも影響します。安心して眠るため、布団に入る前にいつも同じパターンを習慣づけるのもよいでしょう。
一緒に歯みがきをしたり、絵本の読み聞かせをしたり、暗くして子守唄を歌ったり・・・
また体温が下がっていくときに眠りやすいので、入浴するのであれば、ぬるめのお風呂がよいでしょう。リラックスして血行もよくなるので効果的です。
ぜひ一生の宝になる素敵な睡眠の習慣を作ってあげてください。