冬になると、「小さい赤ちゃんを連れて外に出られません」「寒くても散歩しなくてはいけませんか」といった相談を受けることがあります。風邪や胃腸炎などをうつされないか、寒さで体調をくずさないかと心配になり、この時期はなかなか散歩に出にくいかもしれませんね。
でも、赤ちゃんにとって冬の寒さを経験することは案外大事なことなんです。
外の空気がよい刺激になり、赤ちゃんは新しい感覚を覚えます。室内と屋外の温度の変化を体感し、上手く体温調節ができるようになっていくのです。そして、昼と夜の違いがわかってきて生活のリズムが整いやすくなったり、風や光、音やにおいなどによって好奇心がはぐくまれたりと、よいことがたくさんあります。赤ちゃんとママの体調がよく、天気もよい日に散歩に出てみませんか?
出かけるのは比較的暖かい10時から14時頃の時間帯がよいでしょう。1ヵ月健診を終えた頃の赤ちゃんは1日1回5分程度、外の空気に触れる外気浴から始め、庭に出たり、家のまわりをぐるっと回ってみましょう。3ヵ月を過ぎる頃には、30分程度を目安に近くの公園に出かけるのもよいでしょう。その後は成長とともに午前中はお散歩、午後は買物に行くというように時間や回数を少しずつ増やしていきます。
赤ちゃんに負担がかからないことが大切なので、天候や体調によっては無理をせず、外気浴で済ませる日があってもかまわないでしょう。