寒さが厳しい頃になるとほおが赤くなっている赤ちゃんをよく見かけますね。まずは発熱などしていないか体調の確認は必要ですが、熱がなくても赤くなっている子も多くいます。この赤いほおの主な原因は、外気と室内の寒暖差によるもの、肌の乾燥の二つがあります。寒暖差による赤みは毛細血管の収縮と拡張が原因です。寒い場所では体温を逃がさないよう収縮した毛細血管が、暖かい部屋に入ったことで熱を逃がすために拡張します。この毛細血管が皮膚から透けて赤くなって見えるのです。

また、皮膚に潤いを与える皮脂を分泌する皮脂腺の働きは、新生児から生後5ヵ月頃までは活発ですが、以後は低下して少なくなるために乾燥しやすくなります、そのため刺激にも敏感になりがちです。入浴直後のしっとりとした肌を保てるよう、保湿剤やクリームなど使って乾燥を防ぎましょう。

さらに、室内の温度や湿度にも注意が必要です。室温は冬場20℃~25℃。湿度は50%~60%が目安になります。暖房の風向きも赤ちゃんに直接あたらないように工夫してください。赤ちゃんの皮膚は大人の半分の厚さといわれています。そのため少しの温度変化や、冷たい風を浴びてしまうなどの刺激に敏感に反応します。ほおの赤みは全身の肌の乾燥のサインの場合もあるので、早めのケアが大切です。

参考文献●ひよこクラブ 赤ちゃんの病気大百科