弟や妹が生まれたら、おしっこは漏らすようになったり、授乳をしていると邪魔をして注意すると泣きわめいたり、ママは赤ちゃん返りと分かっていてもイライラしてしまいますよね。
でも上の子は必死!いきなり家に小さな生き物がやってきて、大好きなママのおっぱいを横取りしているのですから、何とかしなければと手を変え品を変えママを振り向かせようとしているのでしょう。
いきなりの子どもの反撃に、「子どもとの関係に自信をなくしてしまう」という声がたびたび聞かれますが、ママに体当たりして甘えているのはママとの愛着がしっかりできているから。子どもなりに赤ちゃんのいる生活を理解しようとするけれど、心のバランスが取れず安心できるママにぶつけているのです。とても健全に育っている証しですね。しっかり表現できるのは、むしろ安心だと思いましょう。
とはいえ、「ママを困らせることで関心を得る方法」を身につけてしまうと、ママも叱ってばかりでストレスがたまります。ママも子どもに負けずに「○○ちゃん忘れてないよ」「大好きよ」というプラスのアプローチをたくさん投げかけてみてください。
上の子と一緒に絵本を読んだり、抱っこするのは赤ちゃんのお世話で忙しい今のママにとっては大変なことですね。特別なことではなく、子どもがそばにいたら頭をなでたり、背中をポンと触ったり、笑顔が見えたら「○○ちゃんが笑うとママは元気になるよ」など、日常の中でのスキンシップと言葉かけを意識してみましょう。
また、食事作りの手伝いなどを頼むと張り切ってやってくれると思います。野菜を洗ったり、食器を並べたり、ママの役に立つことは子どもにとってうれしいこと。「○○ちゃん手伝ってくれてママ助かったよ」と、ママの気持ちを伝えてみてください。「えらいね。お兄ちゃんだね」「お姉ちゃんはすごいね」とほめるよりも、子どもの心にストレートに届くと思います。このような対応をすると、しだいに気持ちが落ち着いてくると思います。
弟や妹ができたことは、上の子にとってとても大きな喜びです。赤ちゃん返りは、上の子とママの関係をより深め、ママも子どもも成長するよい機会だと思いますよ。