離乳食は3回になっていて、何でもよく食べます。よく食べてくれるのは助かるのですが、食べるのが早くて次々と欲しがります。食べものがなくなると、怒ることもあります。調理法や食べさせ方で工夫できることはありますか?
何でも食べてくれるのはうれしいことですね。ただ食べることが好きなお子さんの中には、早食いでたくさん食べる子がいます。特に離乳食で柔らかく、食材が小さく刻んであると、噛まずにどんどん飲み込んでしまい、食べる量が増えてしまうことがあるようです。
そんなお子さんには、発達に合った食材の大きさやかたさにして、咀嚼を教えることが大切です。10ヵ月くらいの赤ちゃんでは1㎝角くらいの大きさにし、かたさはおでんの大根くらいが目安です。噛まないと飲み込めないので、咀嚼の練習になります。ママがスプーンをゆっくり口に運んであげたり、手づかみ食べもおすすめです。
おっぱいを吸う「吸てつ反射」は身につけて生まれてきますが、「咀嚼」は学習するものですので、「モグモグして食べようね」と声がけしながら食べさせましょう。また子どもは大人のマネをしますので、ママがモグモグして見せると、一緒にモグモグ口を動かすようになることも多いです。
咀嚼と満腹感には密接な関係があり、噛む刺激が脳に伝わることによってヒスタミンという物質が、脳の満腹中枢を刺激するといわれています。ママも赤ちゃんと一緒によく噛んで食べてください。