アレルギーが心配なので離乳食で卵を始めるのは遅くしたほうがよいのですか?(5ヵ月)

厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」(2019年3月改訂)では、「食物アレルギーの発症を心配して離乳食の開始や特定の食物の開始を遅らせても食物アレルギーの予防効果があるという科学的根拠はない」と記載されています。

 卵は特にアレルギーの症状がないお子さまであれば、離乳食の初期5~6ヵ月頃から、つぶしがゆや野菜に慣れてきたところで、豆腐や白身魚と同じようにたんぱく質の食品の一つとして始めることが出来ます。

 最初は沸騰後15~20分程度しっかりゆでた固ゆで卵の卵黄を少量(アレルギーが心配なお子さまの場合は耳かき1杯程度)からはじめます。様子をみながら少しずつ量を増やしていきましょう。

 7~8ヵ月になれば卵黄1個~全卵1/3個ぐらいまでが目安量になります。
 ただし、途中で湿疹など症状が出た場合には与えるのはやめて、食べた量や症状が出た時間などのメモを持って受診し、医師に相談しましょう。