離乳食には脂の少ない白身魚や鶏のささみをよく使いますが、加熱するとパサパサしやすく、硬くなりやすいのが欠点です。そんな食材をふっくらと、やわらかく仕上げるコツをご紹介しましょう。
(その1)繊維を細かく刻む 肉や魚をよく見ると細かいスジ(繊維)があるのがわかります。そのスジ(繊維)を断ち切るように、できるだけ直角に短くなるように刻みます。これだけでモグモグ・カミカミがしやすくなります。魚なら大きな切り身よりお刺身を使うほうが便利。鶏のささみは白い大きな筋と薄皮を取り、薄いそぎ切りにしてから刻みます。豚や牛のもも肉なら、脂身を除きやすいしゃぶしゃぶ用の薄切り肉を使うとよいでしょう。
(その2)片栗粉で水分を閉じ込める 月齢に合わせて刻んだ肉や魚を加熱する前に、片栗粉を全体に軽くまぶします。これだけで加熱したときに肉や魚に含まれる水分やうま味が外に出るのを防ぎ、やわらかく仕上がります。また、煮汁にとろみがつくので、飲み込みやすくなるダブルの効果があります。
(その3) 加熱しすぎない 加熱するとき、グラグラと沸騰したお湯にいきなり肉や魚を入れるのはNG。急に加熱すると外側のたんぱく質が先に固まり、硬くなる原因になります。鍋の縁に細かい泡が立ってきたくらいが投入のタイミングです。火加減は弱火で軽く混ぜ、加熱しすぎないように注意しながら火を通します。最後は肉の中央の切れ目を入れて、中まで火が通っているか確認してくださいね。