よく孫を自宅で預かっています。東日本大震災や熊本震災を経験して、家の中の安全対策や日頃の備えが大事だと思いました。安全対策では、どんな点に注意したらよいでしょうか?
転倒防止を施すことはもちろん大切ですが、まず家具の配置を考えましょう。背の高い家具や、転倒しそうなものを扉付近に置くのは禁物です。また倒れなくても、家具の中身が飛び出して避難のじゃまになることもあります。出入り口に向かって、中身が飛び出さないように家具を置く向きも考えましょう。
そして、グラッときたときに、すばやく安全を確保する場所として大切なのがテーブルの下です。強化棒を設置すると、さらに安全性がアップします。約6トン、車5台分程の重圧に耐えられる空間になるそうです。テーブルの側面や角には、あらかじめクッションテープなどを張って、頭をぶつけてケガをしないようにしておきましょう。
忘れてならないのが、窓ガラスの飛散防止です。地震がおさまって家の外に避難するときにも、足をケガしては動けなくなってしまいます。飛散防止フィルムは全面に貼るのがよいのですが、四隅に貼るだけでも効果があるそうです。カーテンを二重にするとさらにガラスは飛びにくくなります。窓際にはできるだけ家具を置かないようにして、避難路を確保しておくことも大切です。
さらに、日頃から常に家族で万一の場合を想定して、各々の居場所の確認、連絡の取り方、お孫さんのお迎えなど、しっかり約束しておくことが重要です。また、お孫さん用の非常持ち出し袋も用意しておきましょう。ホームページ「はぐくみ」で、乳児向けの非常袋の情報を掲載しています。そちらも参考になさってください。
http://www.hagukumi.ne.jp/bousai/01.shtml