お風呂上り、赤ちゃんの耳に「耳あか」がこびりついているのを見つけたのですが、どうしたらよいですか?(1ヵ月)
耳の入り口に出てきているものは、お風呂上りなどに、綿棒でくるっと軽くふき取ってあげましょう。奥のほうにあるものは取る必要はありません。耳の中の外耳道には、皮脂腺と耳垢腺という2種類の分泌物を出す腺があります。皮脂腺は適度に皮脂を出して、耳の潤いを保ち、粘膜を保護しています。耳垢腺から出る分泌物は粘着力があり、外から入ってきたホコリや皮膚から出るあかをくっつけて、奥に入らないようにガードしています。
「耳あか」は、その2種類の分泌液によってまとめられた「ゴミ」のような物なのですが、これは泣いたり、笑ったり、飲んだり、食べたりして、耳のまわりの筋肉が動くのと同時に、自然に外に押し出されてきます。
赤ちゃんは耳の穴が小さく、耳をさわられるのを嫌がることも多いものです。また奥まで綿棒を入れて、かえって「耳あか」を奥に押し込んでしまったり、鼓膜を傷つけてしまうこともありますので、入り口まで出てきたものを取ってあげるだけで十分です。耳の中に「耳あか」がたくさんたまっているようなら、無理をせず耳鼻咽喉科で取ってもらいましょう。