赤ちゃんは抱っこが大好き、この日々のスキンシップが親子の絆を深めていきます。
病院でカンガルーケアを取り入れているところがありますね。出産直後に、赤ちゃんをママの胸元に抱かせてスキンシップをとります。このケアによってママの母乳の出がよくなったり、赤ちゃんの不安が軽減され、母子の愛着が深まるともいわれています。それは皮膚と皮膚がふれあうスキンシップによって、幸せホルモンとも呼ばれるオキシトシンの分泌が高まるからです。

もともとオキシトシンは子宮を収縮させ、分娩を誘発・促進させるホルモンです。また、産後は子宮の回復を早め、母乳分泌を促すホルモンとして知られています。最近は、心地よいふれあいがオキシトシンの分泌を高め、子どもの愛着形成にはとても大切であることがわかってきました。ママ自身もオキシトシンが分泌されて幸せな気持ちが高まり、子どもに対する愛情が深まるといわれています。オキシトシンの効果は、親子に限らず、信頼を基礎とする対人関係によい影響を与え、ストレスや不安を抑制する働きもあるということです。パパも子育てに参加するほどオキシトシンが出るそうですよ。

抱っこだけでなく、授乳やおむつ替え、お風呂などの何気ないけれど、温かく心地よい毎日のふれあいが、脳内にオキシトシンを増やします。赤ちゃんの手足をにぎにぎしたり、ほっぺやおでこに触れるのもよいですね。スキンシップに繋がるふれあい遊びについてご紹介します。

<ふれあい遊びの中でのスキンシップのコツ>
ベビーマッサージ:(お風呂の後などに、保湿クリームを塗りながら)
手のひら全体で包み込むような触れ方で、心臓に近い方からゆっくりマッサージします。笑顔で赤ちゃんの目を見て話しかけるとよい。

手遊び:(衣服の上からのふれあいも効果あり)
ゆっくり歌いながら、赤ちゃんの身体や手、顔、頭などを優しく笑顔で、撫でたり触ったりする。(歌うのは一本橋こちょこちょ げんこつ山のたぬきさん ひげじいさん ラララ雑巾など)

また、行動範囲を広げていく時期には、ハイハイして戻ってきたときなど、赤ちゃんが抱っこを求めたらしっかり抱っこできるとよいですね。だんだん大きくなってくると、抱っこが難しくなることもあります。その時期には、手をつないだり、ぎゅっと抱きしめることが安心感につながります。また、頭や肩を優しくなでる、お膝に乗せておしゃべりする、一緒に歌うなどといった毎日のちょっとしたスキンシップを心がけるとよいでしょう。

参考図書 「幸せになる脳はだっこで育つ。」山口創 廣済堂出版
参考資料:NHKすくすく子育てチャンネル 赤ちゃんとのコミュケーション
ユニ・チャーム株式会社 ムーニーWEBサイト
カンガルーケア・ガイドライン